2012年10月6日土曜日

とある秋の日

 秋晴れではなく、馬肥ゆる秋でもない、空は曇り空、いまだに蒸し暑く感じ、やっと紅葉がチラホラ始まる、おかしな秋。

 でも、風もなく、見上げる雲は高く、聞こえるのは農作業機械の音と車の走る音のみ、静かな秋、秋が始まった、物哀しい秋が来た。

 
金木犀の花が満開で、あたりは頭がくらくらするほどに甘い香り。ススキは何か悲しげに雲のかかった秋の空と静かにたたずむマンションを見つめている。

 
ポストに「退去されました」のシールはない。先月末に一部屋入居があり、満室となった。ありがとうございます。掃除のしがいがあるというものだ。

 メンテの担当者の松上さん(仮名)がポストのシールのりを落としてくれたせいか、ピカピカ輝いている。やはり、ポストは綺麗じゃないといけないよね。

 
ポストの下の造花をコスモスに変えた。妻が買ってきてくれた。たぶん、98円かと思う。ちょっとしたアクセントが、なかなかイイんでないかい。

 2012年の、とある秋の日。

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